牛タンって部位によって美味しさが違うって本当?

牛タンは牛の舌という部位であるのですが、この牛タンの中にもいくつかの部位があり、その部位によって風味が変わってきます。

まずその部位を大まかに分けた種類として、タン先、クラウンカット、タンルート、タン元の4つに分けることができます。これらの部位は、それぞれに特質があり、適している料理なども変わってきます。

これらの部位の中で庶民に一番なじみの深いのが、クラウンカットという部分です。この部位は一本の牛タンの大部分を占める部分であり、焼き肉店などで薄切りにして提供されているのもこのクラウンカットという部位であることが多いです。

次にタン先ですが、舌先にいくほど筋肉の繊維が集中していることから固い食感のものとなります。ですので、筋繊維がある程度ほぐれる調理法である煮込み料理などに多く使われる部分であります。

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よくタンシチューなどという料理がありますが、そういった料理もこのタン先を使うことが多いでしょう。

タンルートに関しては、非常に固い素材になりますので通常の調理法ではなかなか扱いづらい部位です。主に挽かれて他の挽肉に合わせられることで、その挽肉のアクセントとなる食感を作ってくれるなど脇役的な用途があります。

最後にタン元ですが、このタン元は一本の牛タンから取れる量が少なく、そして非常に脂身が多いことからかなり美味しい部位です。この部位は貴重とされており、どのような調理方法にも適していますので、煮込んでも焼き肉にしても上質な風味を味わえます。

このように、牛タンの中にもいくつかの部位があり、その部位によって美味しさが変わってきます。そしてその部位に適した調理方法も変わってくるものなのです。

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